コンテンツ業界の制作現場と知的財産について

ー マネジメントと言われましたが現在、コンテンツ業界において、例えばアニメーターの方々は数万円程度の月収と言われ、劣悪な環境で業務をされている方々が少なくありません。このような業界の状況を踏まえて、経営者の立場からコンテンツ産業をどのように見ていますか?
Y: 基本的にやりたいことがあるなら、あまり最初はお金に関してあまりこだわらない方が良いかもしれませんね。当社のプロデューサーも映画やドラマを制作する場合、打ち合わせの連続で朝から晩まで拘束されるし、週末さえも関係ありません。そんななか、「私夕方からデートに行きたんですけど、5時から打ち合わせ?」と言われたら来なくていいって話になります(笑)。
要するにやりたいとしているならば、自分自身の立場も含めてあまりお金に関して言えないですね。
ただアニメーターも、プロダクションも、プロデュースも何かのきっかけに、自分たちが大きく声を出せる立場にたてる時がきたら、その時に発言を増やしてシステムを変えることぐらいしかないですね。そこでやるしかないですもん。だってお金はそういうふうに流れていますから。
この春から、ある名古屋地区の放送局から当社企画/制作のアニメーションが放映されますが、僕らが出版社から権利を頂いて、企画をし実行委員会をつくりました。我々の役割は、このアニメ作品を作って世の中に出して行くのに一緒にお金(や人)を出してくれる企業探しと実制作に入った時のマネジメント、そして放映後のビデオグラムや海外への売り込みなどがあります。
ただ僕らのようなプロデュースの観点から見た場合、実際に制作しているアニメーターには数万円しか残っていない実状を踏まえると、その役割は国内ではない場合もあるかもしれませんね。
例えば日本ではクオリティコントロールとしてクリエイティブには参加して、制作はアジア諸国にてやってみるような事も他社ケースでもあるようですね。
ー 海外に委託した場合、「知的財産」の流失という観点からは?
Y: 難しい質問ですね。ただそういう海外の会社と契約するしかないんですよね。そのリスクが大きければ、国内でやるという方針もあるかもしれませんね。
コンテンツと「旅行ビジネス」?
ー 現在「旅行ビジネス」をされているとお聞きしたのですが、コンテンツとどのように関わりがあるのでしょうか?
Y: その質問おもしろいですね(笑)。僕にとったら、旅行業をすることさえも「コンテンツ・ビジネス」なんです。『Travel Note』(トラベル・ノート http://travel-note.jp/)というんですけど、意外とあまり、旅行とコンテンツの関連性に気がつかれていないんですね。例えば先週、出張でバリに一週間いたんですけど、その時に旅行ガイド本を持っていたんです。忙しすぎて一度も海にもプールにも入れなかったのですが(笑)…。

>自身もバックパッカーだったと語る柳原CEO。そこから生まれた旅行舎の為の情報サイト。今後はインドネシア、アメリカ、オーストラリアなども増える予定。
世の中には多くの旅行ガイド本がありますが、同じブランドで展開しているwebsiteはないんですよね。まだトラベル・ノートはタイと韓国だけですが今後、他の国が増えて行く予定なんです。このサイトに現地の旅行会社に航空券やツアーの情報を入力してもらい、現地にいる日本人にブログで書いてもらう訳です。この情報が増えていけば、それらが書籍になってもいいし、映像になってもいいと思いうんですね。
要するに厳密に言えば、旅行情報業をしているのではなく、旅行に行ってもらうためのコンテンツ企画プロデュース業なんです。例えばタイのバンコクに行くにはこの音楽聞いたほうがテンションが上がるとか、また韓国に旅行者が増えている理由は明らかに『冬のソナタ』などの韓流ドラマなどのエンタメコンテンツです。この様な意味合いから見ても「エンタメ」と「コンテンツ」と「旅行」って凄く近い存在じゃないか…って考えています。
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