「デジタルハリウッド」と言えば学校の印象が先行するように思われるが、もう1つ「総合メディア・プロデュース企業」としての顔は意外に知られていない。メディアの垣根を縦横無尽に越え、最高視聴率32.5%の『ごくせん』(NTV)や、韓国ドラマのリメイクで話題を呼んだ『ホテリアー』(テレビ朝日)は記憶に新しい。
また世界第2位のコンテンツ市場を持ちながら輸出不振にあえぐ国内状況とは対照的に、日本における韓国映画興行収入で新記録を樹立した『私の頭の中の消しゴム』(日韓共同)や米ハリウッド『バベル』(脚本協力)などマーケットは海外にまで及んでいる。
そのような中、自身もプロデューサーである柳原秀哉代表取締役(CEO)に話を聞いた。
「デジタルハリウッドエンタテインメント」とは?

『ごくせん』(NTV)
最終回の放送が最高資料率32.5%。
2008年4月から新シリーズがスタート。

『私の頭の中の消しゴム』
木村元子COOが読売テレビ時代に企画・原案・プロデュースをした『Pure Soul 〜君が僕を忘れても〜』のリメイク。
韓国で250万人動員の大ヒット。
ー 『私の頭の中の消しゴム』の映画原案、TVドラマ『ごくせん』、米映画の『バベル』などの脚本家/作家マネジメント事業に加え、WEB制作、モバイルコンテンツなどなど、御社の事業は多種多様におよんでいるのですが一体、何をされている企業なのでしょうか?
Y: さっきこられた銀行の方もよくわかっていなかったんですよ(笑)。簡単に言うと「企画・プロデュース会社」だと思うんです。世の中にアウトプットした形になると、例えば映画・ドラマ・バラエティー・本・WEB・お芝居・ケータイサイト・キャラクターグッズなどのクロスメディア/コンテンツミックスした企画やプロデュース業になります。
ー 媒体を選ばない「総合コンテンツ・企画プロデュース会社」と言った感じなのでしょうか?
Y: ま、そうですね。コンテンツ業界における川上から川下までやろうといった所ですかね。
デジハリからデジハリエンタ社長へ
-- 少し話しは変わるのですが、以前は「デジタルハリウッド」の大阪校の設立に携わられたとお聞きしたことがあるのですが?
Y: デジタルハリウッドができて13年目で、設立当時ぐらいに入社したんです。その時はお茶の水にしか学校がなくて、『ジュラシック・パーク』のグラフィック作成に使用されたシリコングラフィクス社のインディーとかの1000万円ぐらいする高価なソフトを並べていたんです。
それを全国から見学されたり、勉強したいという方々が集まって、毎シーズン全体の10%ぐらいは東北や関西方面から新幹線に乗って来られる方がいるぐらいだったんですよ。
それで学校ビジネスとしてのニーズはあることが分かって、それに関西弁を喋れるのが僕だけだったことから、大阪校の設立に関して白羽の矢が飛んできた訳です(笑)。
-- そこから「デジタルハリウッド・エンタテインメントの社長」になられた経緯というのは?
Y: 学生時代に会社を運営していた時、関西にある最大手の芸能プロダクションと関わりがあったんですね。そのプロダクションはタレントのマネジメントしかしてないように思われていたのですが、制作から企画、キャススティング、プロデュースと番組に深く入り込んでいたんです。さらに芸能人を育成する学校もあって、スターを意図的に作り上げる仕組みがあったんですね。
それで話をデジタルハリウッドに戻すと、年間で約3千人近く卒業生がいて、その中ほんの一握り企業に就職して仕事がまともにできない奴(笑)、もしくはクリエイター志向な奴がいるんです。要するに、商業用デザインができなくて、とてつもない個性を持ったクリエイターがいるんです。そういった可能性のあるクリエイターをマネジメントすることの必要性を感じていたことが始まりです。そこから脚本家・作家のマネジメントだけでなく、企画・プロデュースを加えることで、そのクリエイターや作家を映画やドラマ、そしてネットコンテンツなどを通してスターに仕立てる道筋を作り上げた訳です。
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