— 日本のweb業界は今後どうなると予想されますか?

M: パソコンのデスクトップ上のwebというのはもう来てるとこまで来てるので、イノベーションという意味では無いと思いますね。 メディアという考えの上ではもう少し成熟があるかと。そこに対してこれから面白いのは、完全にモバイルにシフトしているという流れですね。モバイルが簡易PC化することによって新たな可能性が沢山生まれます。その為のキーワードがカメラ・GPS・お財布携帯。この三要素をモバイルと連動させ、持って動くからこそ全く世界が違って見えてくるんですよ。決済とか写真やムービーなどの単一デバイスが可能になり、さらに衛星から降ってくる電波で自分や他人の居場所が分かったり。モバイルならではの点にイノベーションがあると思いますね。

— クロスボーダーズはセカンドライフにおける事業コンサルタント会社と関連を持たれてますが、一時期日本で話題となったセカンドライフの今後についてどう思われますか?これからユーザーは増えると思いますか?

M: 話題としては確実に下がるでしょうね。でも、3Dのユーザーインターフェイスというのは方向性としては間違ってはいないと思いますね。後、イメージ先行してしまった理由には二つあります。一つは、インターネット業界で一昨年web2.0が騒がれた時、その次に来るものがよく分からなかった。そこに対して一番分かり易かったのが、セカンドライフに代表されるようなweb3Dだったので、ポストwed2.0はweb3Dの世界。時代のパラダイムとして、そういう要請があった時に、ちょうど良いものがあった。そこに皆が賛同したんでしょうね。

もう一つは、圧倒的にインターフェイスが未来っぽくて分かりやすい事。インターネットをあまり知らない人から見れば、プレス的なニュースバリューが分かりやすいので、相乗効果で盛り上がったんだと思います。2,3年後には、インターネットで3Dというジャンルとして確立するんじゃないかな。

— 今日はお忙しい中、ありがとうございました。
 最後に第2の村上社長を目指す学生へアドバイスお願いします。

M: 僕自身も完成系では無いと思うので(笑)。色々学ぶこともあるんですが、スキル論は学んでおくと良いと思います。プロデュースのタスクのプロセスやテクニックなど、ケースバイケースでの進み方は知っておくべきですね。そういった戦術レベルの事はデジハリの講義の中でも教えています。姿勢みたいな話になると、僕自身も超迷い中というか(笑)。「何者を目指すモデル」とかは無いです。そのつど興味の向く方向に走るというのはあるんですけど、マニュアルだけを座学で詰め込むのは違うかな。キツイなと思えば引き下がれる、時には変なプライドを捨てることも大事ですよね。

 原宿駅を下車し、少し歩くとクロスボーダーのオフィスが入居しているビルが見えてくる。ビルというよりも立派なホテルを改築し、過去と未来が混在した独特の雰囲気がそこにはある。ここでハニカムが生まれたと言われれば納得してしまう。初対面でお会いした村上社長は、ハニカムのインターフェイスを見ても分かる様に、時代の空気を読むセンスに富んでいる人物との印象を受けた。
また、常に新しい事に挑戦していくという姿勢には、今後の日本のビジネスを予想させるキーワードが潜んでいる様な気がした。

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セカンドライフ 日本でも騒がれた、いわずとしれた3D仮想世界を楽しめる。これからのWEBが垣間見えるかも。